ふわふわの毛に、高貴な雰囲気を醸し出すラグドール。人気の高い長毛種です。ここではラグドールのかかりやすい病気と、飼う上で気をつけたいポイントについてまとめてみました。
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ラグドールがかかりやすい病気

  • 尿路結石症
  • 肥大型心筋症
  • 毛球症

これらの病気について勉強していきましょう。

尿路結石症

腎臓~尿管~膀胱~尿道の尿路に結石が形成される病気。

  • 症状
    頻回トイレに行き、排尿姿勢をとる、尿の量が少ない、臭いが臭い、血尿、排尿時に痛がる、しきりに下腹部をなめるなどの症状があります。特にオス猫の場合は、構造上、結石が尿路につまりやすく(炎症がおこって閉塞することもあります。)危険です。もしつまってしまうと、1-2日の間に尿毒症や腎不全といった命にかかわる状態になるので、早急に動物病院に連れていく必要があります。膀胱炎の症状が見られた段階で、早期に対応しましょう。
  • 原因
    食事や飲水量、細菌の感染などが主な原因です。

肥大型心筋症

心臓が内側に向かって肥大し、十分な血液を全身に送り出すことができなくなる病気。

  • 症状
    少しの動きでもすぐ疲れてしまう・息切れをする、安静時でも呼吸が荒いなどの症状が心臓病の症状です。ただ、猫の心臓病の症状が目に見えて分かる頃には病状はかなり進行していることが非常に多いです。血栓がつまり、突然痛みを訴えて倒れたり、動きがおかしくなることもあります。突然死の危険性もある病気です。
  • 原因
    遺伝的な可能性が示唆されています。

毛球症

毛づくろいをする際に毛を飲み込んでしまい、その毛が毛玉となって食欲不振や嘔吐、便秘などを引き起こす病気。

  • 症状
    食欲不振、下痢、便秘、吐き気などの症状が見られます。
  • 原因
    毛づくろいの際に飲み込んだ毛が胃や腸の中で毛玉になり、異物として通過障害を起こすことによります。

ラグドールを飼う上で気をつけたいポイント

こまめなブラッシングは不可欠です!!

きれいな被毛を維持するためにもブラシをかけてあげることは不可欠です。毛が絡まると、痛い上に、血行不良にもなります。1日1-2回、丁寧にブラシをかけましょう。コームややブラシ、スリッカーなどたくさんの商品が売られています。今はファーミネーターという商品が『毛がごっそり取れて、取れた毛が舞わない』というポイントでとても人気です。それぞれ少しずつ目的は異なる商品なので、使いやすいものを使用しましょう。

ただ性格的に、ブラッシングがどうしても嫌な猫もいます。でも毛玉になってしまうと残念ながらカットしてしまうしか方法はありません。出来れば小さい頃から(生後6か月まで)にブラシに慣れさせておくと、一番良いかもしれません。性格的にブラッシングに寛容な子でも、長時間していると飽きてしまうので、手早く丁寧にやさしく行いましょう。脇や股などの摺れやすい部分は入念に!

毛球症にならないために気をつけたいポイント!

毛球症はラグドールに限らず、長毛の猫は特に気をつけたい病気です。毛を飲み込んでしまうのを最小限にするため、前述のように日常的にブラシをかけてあげることは大切であることは分かっていただけたかと思います。でも日常的にブラシをかけていても、猫はストレスを感じる環境にいるとひたすら毛づくろいをします。当たり前のことですが、出来る限りストレスのない環境を作ってあげましょう。たくさん遊んで発散することや、しっかりと休むことも心身健康でいるために重要です。

また、猫用の食事には毛球症に対する対策として食物繊維が多く含まれていて、うまく便と一緒に毛を出してくれる食事もあります。これらを補助的に使用しても良いかもしれません。

たかが毛玉と思われる方も多いかもしれませんが、胃や腸の中で水を含んだ毛玉は、もはやカチカチの硬い球になります。開腹手術で取り除くしか方法がなくなってしまいます。日頃からしっかりとケアをして、元気食欲はあるか、吐き気はないか、良い便をしているか、ということをチェックすることは健康管理の中で最も重要です。

熱中症には要注意!

猫は暑くても平気!という話を聞いたことがある方は多くいるのではないでしょうか。それは嘘です。猫も熱中症になります。長毛の猫は非常に毛が密なので、夏場はきちんと室温を管理してあげましょう。犬のように部屋を冷やす必要はありませんが、猫が移動できるように環境をつくり、室温は28度程度になるように設定してあげれば問題はないでしょう。

猫の特発性膀胱炎ってご存知ですか?

ラグドールに限らず猫に多い病気が、特発性膀胱炎つまり原因不明の膀胱炎です。前述のかかりやすい病気のところに書いた結石も、細菌感染もないのに頻尿になり、陰部をしきりに気にしたり、トイレ以外の場所で粗相をしたりと、ほかの膀胱炎と同じです。

この病気は原因不明ですが、ストレスを感じた後に起こりやすいと言われています。ストレスのない生活は避けられませんが、トイレの個数を増やしたり、猫がくつろげる場所をもうけたり、いつでも水を飲める環境を作る、ウェットフードで水分を摂取させるなどの方法は有効です。何かおかしいと思ったら、動物病院を受診しましょう。