短い手足がなんとも愛らしいマンチカン。人急上昇中の猫です。ここではマンチカンのかかりやすい病気と、飼う上で気をつけたい病気についてまとめてみました。
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マンチカンのかかりやすい病気

  • 椎間板ヘルニア
  • 毛球症
  • 尿路結石症

これらの病気について勉強していきましょう。

椎間板ヘルニア

背骨の骨ひとつひとつの間にはそれぞれ椎間板というクッションがあります。椎間板ヘルニアは、この椎間板が変性して、脊髄を圧迫する病気です。

  • 症状
    痛みを訴える、足を引きずる(麻痺)、歩けない、排便排尿ができないなど、症状はグレードによって異なります。
  • 原因
    マンチカンが胴長足短の体型であるため、腰に対する負担が大きいことが一番の原因であると考えられます。もちろん加齢によって、徐々に椎間板の変性がすすみ、この病気が起こりやすくなります。肥満も悪化要因のひとつです。

毛球症

毛づくろいの際に毛を飲みこんでしまい、その毛が毛玉となって食欲不振や吐き気を起こす病気。

  • 症状
    食欲不振、嘔吐、下痢・便秘などの消化器症状が見られます。
  • 原因
    毛づくろいで毛を飲みこんでしまった毛が異物となって、胃や腸の中で通過障害を起こすことによります。

尿路結石症

腎臓・尿管・膀胱・尿道の中で結石が形成される病気。

  • 症状
    頻回トイレに行って排尿姿勢を取る、排尿時に痛がる、下腹部をしきりに気にする、おなかを触ると痛がる、尿に血が混じるなどの症状が見られます。ただ、結石や炎症により尿路が閉塞されてしまうと、尿が出なくなってしまうので、1-2日の間に命の危険を伴う状態になってしまいます。早急に動物病院へ連れていくことが大切です。
  • 原因
    食事のミネラルバランスが悪い、飲水量が少ないという生活面の他、何らかのストレスでも起こることがあります。また肥満は要因のひとつとも言われています。

マンチカンを飼う上で気をつけたいポイント

椎間板ヘルニアの予防のためにも、肥満には要注意。

マンチカンを飼っている方、そして飼いたいと考えている方には絶対に知っておいてほしい病気が椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアは『日常的に腰に対する負担がかかることにより椎間板の変性が進んでいく病気』です。ただ、そもそもマンチカンの体型は腰に負担がかかりやすい体型なので、生活面で出来るだけリスクを減らしていただきたいと思います。

この病気の悪化要因は肥満です。太ってしまうと筋肉の周りに脂肪がつくので、腰の支えが減ってしまう上に、物理的な負荷も増えることになって腰は悲鳴をあげてしまいます。前述の他のマンチカンがかかりやすい病気の原因にも、すべて肥満は関わっています。肥満は万病のもとです。飼い主さんの責任できちんとした体重管理を心掛けましょう。

フローリングの床には滑らない工夫をしましょう。

滑りやすい環境も、足腰に負担をかけます。ペットを飼っていると、フローリングは掃除しやすくて楽なのですが、滑りやすいという難点があります。椎間板ヘルニアのことを考えると、カーペットやコルクマットを敷くか、滑りにくい塗装を施すなどの対処をしてあげることをおすすめします。

長毛の場合だけでなく、短毛の猫もブラシを習慣に!

マンチカンには短毛と長毛、どちらの種類の猫もいます。長毛の猫の場合は、きれいな毛のつやを保つために、そして皮膚の健康のためにもブラシは必須ということは認識されているかと思います。『毎日のケアが大変だから短毛の猫にしようかな』と考えていたら、それはNG。短毛の猫でも抜け毛は付き物です。

必ず毎日1日1回のブラシをかけてあげましょう。もちろん長毛の猫のように毛玉ができることはないため、さほど神経質になる必要はありません。毎日のコミュニケ-ションツール、という程度の気軽なイメージで問題ありません。長毛の猫は毛玉を作ってしまうとその部分の毛を刈るしか方法がなくなってしまうので、1日2回はしっかりとブラシをかけてあげましょう。生後6カ月になる前からブラシの練習をしていると、猫自身も慣れやすいかもしれません。手間はかかりますが、その分美しい被毛になることは間違いありません。

歯磨きを習慣にしてみませんか。

歯周病は人間だけでなく犬猫でも非常に多い病気ということをご存じでしょうか。犬の歯磨き習慣は愛犬家の間で大分浸透してきているように思います。でも犬は小さいころからしっかりと躾をしてあげれば我慢してくれますが、そうはいかないのが猫です。ただ、毎日ご飯を食べている以上歯石がつき、歯周病が進んでしまいます。

猫によっては子猫のころから練習をしていると、歯ブラシをさせてくれる子もいます。ガーゼを用いた方法でも、歯磨きが出来るのと出来ないのでは将来的に口の中の状態が全く異なります。歯周病が進むと、食べるのもままならないほどの痛みを訴えることも少なくありません。子猫から飼われている場合は一度、挑戦してみましょう。(最近では歯周病の予防を目的として『歯垢をつきにくくするデンタルケア用品』も販売されています。是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。)