すらっとして凛とした姿と、非常にきれいな被毛が魅力的なアビシニアン。ここではアビシニアンのかかりやすい病気と、飼う上で気をつけたいポイントについてまとめてみました。
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アビシニアンのかかりやすい病気

  • 腎アミロイドーシス
  • 重症筋無力症
  • 甲状腺機能低下症
  • 進行性網膜委縮症

これらの病気について勉強していきましょう。

腎アミロイドーシス

腎臓にアミロイドという蛋白質が沈着し、機能障害を起こす病気。

  • 症状
    尿量が増える、水を飲む量が増える、元気食欲の減少、毛づやが悪くなるなどの慢性腎不全の症状が出てきます。
  • 原因
    アビシニアンには家族性アミロイドーシスがありますが、その他慢性的な炎症や免疫介在性のものも原因になりうると言われています。

重症筋無力症

神経伝達物質であるアセチルコリンへの反応が低下する病気。

  • 症状
    運動していてもすぐに疲れてしまう、ジャンプ出来なくなる、足元がふらつく、食べ物を食べてもすぐに吐き戻す、などの症状が見られます。症状は局所から全身に出る場合まで様々です。
  • 原因
    先天的な原因としてアセチルコリンの合成ができない場合もありますが、多くの場合が後天的に何らかの原因でアセチルコリン受容体に対する抗体ができ、受容体が破壊されてしまうことによります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が減ることで、全身に不調をきたす病気。(猫には一般的に甲状腺機能亢進症の方が多いですが、アビシニアンはその逆の低下症もみられます。)

  • 症状
    被毛の脱毛や、皮膚の感染症になりやすくなる、じっとしていることが多い等です。見た目では分かりませんが心拍数や血圧が低下するなどの変化も見られます。
  • 原因
    アビシニアンでは遺伝的にヨウ素(甲状腺ホルモンの元となる)の取り込み障害があることもあります。その他、何らかの原因により免疫異常が起こり甲状腺が攻撃され委縮することもあります。甲状腺の治療や手術を受けたことがある猫も要注意です。

進行性網膜委縮症

網膜の機能が低下し、最終的には失明にいたる病気。

  • 症状
    初期は暗いところでの視力の低下の症状のみなので、非常にわかりにくいです。障害物にぶつかったり、動くことを躊躇することがあるかもしれません。最終的には失明にいたります。
  • 原因
    アビシニアンはこの病気について、遺伝の関与があると考えられています。(発生頻度は非常に低い病気です。)

アビシニアンを飼う上で気をつけたいポイント

肥満になりすぎないように注意しましょう。

スマートな体型のアビシニアンですが、食べることが大好きな子が多い猫種です。肥満には注意しましょう。猫は肥満になると、糖尿病になるリスクがとても高くなります。肥満は万病のもとです。日頃から体重管理をしっかりと行いましょう。基本的には、食事の量で体重をコントロールすることが一番です。おやつを与えている家庭も多いと思いますが、全体の摂取カロリーの1割程度になるようにおやつの量は調整しましょう。つい、うっかりあげすぎている方は要注意です。

運動好きなアビシニアン、しっかりと遊べる空間作りを心がけましょう。

一見凛々しい見た目のアビシニアンですが、とても甘えん坊で、遊び好きな一面を持っています。筋肉もしっかりとしている猫種なので、運動は必須です。動き回ることができる空間を作るのはとても大事です。猫は上下運動が好きなので、キャットタワーを置いてあげることはお勧めです。また、猫は高い場所から周りの状況を好む性格なので、キャットタワーを置けば、そんな猫の希望もかなえてくれます。

そして飼い主さんと遊ぶことも大事です。飼い主さんとのコミュニケーションにもなりますし、体を動かすという意味でもとても重要ですね。

日頃の手入れをしっかりと行いましょう。

ブラッシングは1日に1回程度で十分でしょう。猫用のブラシも市販されているので、家に一本はあると良いです。性格によってはすごくブラシを嫌がる子もいます。生後6か月までに慣れさせてあげるのがベストです。

シャンプーは猫なので必須ではありません。もともと猫は水に全身が濡れてしまうことを嫌がります。猫の性格によっては頑張ってもシャンプーはできない子もいるとおもいます。でも、もしシャンプーを試される場合は、少しずつ濡らし怖がらないようにしてあげましょう。シャンプーをして、適宜ブラッシングをしてあげると、きれいな被毛がより魅力的になることは間違いありません。

猫も歯磨きは必要?

犬と同様に、猫にも歯周病は非常に多い病気です。人間の食事やウェットフードを食べる機会が増えたことで、そのリスクも多くなっていると言われています。もちろん歯周病を予防するには歯磨きが一番!でも、犬と違って猫の歯磨きは一苦労かもしれません。性格合わせて、無理をせずに始めましょう。生後6か月までに慣れさせることができればベストです。なかなか難しい子は、ガーゼで行うほか、歯垢が付きにくくなる口腔内の環境を作るスプレー剤、デンタルジェルを使用するのもひとつの手です。猫の性格に合わせて、行うのが一番なので、獣医師に相談してみてもよいかもしれません。